日本企業でも多く見られるようになったグローバル企業。グローバル企業への就職を希望している方やグローバル企業への投資を考えている方も増えており、近年やはり海外で活躍するグローバル企業が注目されています。グローバル企業とは、様々な国においてビジネス展開している企業という定義になると思いますが、基本的に会社の機能の大部分が日本にあり、海外にある拠点では販売や製造ラインなどの一部の機能を実施している企業もグローバル企業と呼ばれます。では、今回はグローバル企業について考えてみたいと思います。
グローバル化により日本経済をよくするために必要になる力について、まずは考えてみましょう。まずは3つの力に分類されます。
今は、新型コロナウイルスが世界規模で感染拡大してしまっているため、せっかく上昇気味だったインバウンドの波が収まってしまっていますが、新型コロナウイルス拡大直前まで、訪日観光者数はうなぎ登りでした。日本の様々な文化は、世界で優位性のある日本の持つ価値の一つです。インターネットやSNSが世界的に普及している今、日本独自の文化を世界に発信すること、そしてその魅力を知った海外の人々が日本に集まってくれることで、日本経済は活性化します。伝統的な日本古来の文化はもちろん、近年世界から注目されているサブカルチャーも日本の魅力的なコンテンツなのは言うまでもありません。
Made in Japanという言葉がメジャーになっていますが、日本で作られた商品の品質の良さは世界中でも認知されています。生産拠点を海外におく企業も増えていますが、日本で作ったものを海外に出すことができれば輸出力は上がります。世界の人々をうならせる日本の素晴らしい商品はまだまだたくさんあるはずです。世界の人々にその良さや価値を伝えきれていないために、世界に広まっていないのであればもったいないと思います。付加価値の高い商品の魅力をもっと発信することで輸出力UPにつながるかもしれません。
日本の企業が海外に進出し、海外で稼ぐ力を持つことも必要です。日本のグローバル企業と他国のグローバル企業の稼ぐ力を比較すると、「売上高成長率」「営業利益成長率」「売上高営業利益率」の全ての指標で日本のグローバル企業は他国のグローバル企業に劣っているようで、経済産業省ホームページには「日本企業のホーム市場であるアジア大洋州地域市場における売上高成長率は他国企業より低く、その上、3大市場の全てにおいて他国グローバル企業にシェアをとられている。」と書かれています。控えめな日本のお国柄が影響しているのでしょうか。進出する国のことを理解して、その国の文化や習慣を踏まえた戦略で、これから更に日本の企業が広く海外で活躍できるように願うばかりです。
引用:経済産業省「II 日本を活かして世界で稼ぐ力の向上のために」
https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2015/2015honbun/i0120000.html
「翻訳」の重要性はまだまだ認知されていないと危惧しています。正しく質の高い翻訳を行うことがおろそかにされているといってもいいかもしれません。
例えば、日本の商品やサービスを海外の国に売り込みたい場合、その国の文化や習慣、言い回しを熟知していれば、ターゲットになる方にふさわしい適切な表現が可能です。正しく適切な表現を選択することで、その商品やサービスを利用することでどんなメリットが得られるのかを正しく伝え、商品やサービスがもつ付加価値を最大限にアピールし、購入という行動を起こすために必要な意欲形成もスムーズに行えるのではないでしょうか。
翻訳サービスに関わる私たちは、正しい翻訳によって海外で日本の商品・サービス、そして日本企業の価値を最大化できるコミュニケーションができることを多くの人々に普及していかなければいけないと思います。
ぜひグローバル企業に関わる皆さんにもこのことを知っていただきたいと思います。
「翻訳」の品質面の問題は悩ましいものです。外国語も適切なターゲットに正しく内容を伝えるためには、最低限正しい翻訳が必要です。
以前、ニュースなどでも取り上げられていたのですが、外国人が失笑してしまうような、変な英語が日本のあちこちに見られます。
月極駐車場→the moon ultra parking
※本来は「monthly parking lot」
太子橋→prince bridge
本来は「Taishibashi」という地名
ヘアカラー→HEAR CALAR
※本来は「Hair color」なのでスペルミス
逆に変な日本語も世界のあちこちでみられます。
SuperDry→極度乾燥
※本来はビールの「スーパードライ」!?
Buy one, get one free→購入する1は、フリー1を得
※本来は「1つ買うと、もう1つ無料」
Made in France→フラソス製
※本来は「フランス製」
もし、とても信頼感と確実性をアピールしたい日本の技術や商品を紹介する場合に、こんな文章が入っていたらどうでしょうか?日本語の文章を読む時に、変な日本語が少しでもあると、文章の書き手や紹介されている商品やサービスに対しての信頼感をなくしてしまったり、購入を控えたり、不安に思ったりした、という経験が皆さんにもあると思います。
日本の商品やサービス、もしくは日本の企業そのものを売り込みたい時に、現地のネイティブスピーカーが見てがっかりするような言葉で紹介された文書は、その商品やサービスの価値をあっという間に壊してしまいます。そして、逆もしかりですね。
山田翻訳事務所では、個人の方から企業様のご依頼まで幅広く翻訳サービスを提供していますが、様々なクリエイティブ関連の企業様とコラボレーションしながら翻訳パートナーとしてお仕事させていただくこともあります。今回はこのような翻訳パートナーとしてのコラボレーションの場合の仕事の仕方についてWEB制作会社のケースを例としてご紹介させていただきます。「柔軟でフットワークの軽いサービス」を目指す当社の実際の動き方についてより理解いただけると思います。
これまでも各社様の企画段階からコラボレーションして、プレゼン資料の作成からご協力させていただいたりもしています。
自治体の外国人対応コンサルティングなども行っており、各国の文化やマナー、習慣などに関する知識も豊富なのが翻訳会社です。海外事業展開にむけた外国語サイトの提案や、多言語サイトの提案などにおいても、ターゲットとなる外国人を熟知していることは大きな力になると言っていただきます。
例えば翻訳担当および内容監修者として当社をパートナーとして明記いただくことで、他のWEB会社にはないような強みを外国語サイト制作において得ることができるかもしれません。また、企画内容に関しても、現地をよく知っているからこそのアイデアや課題解決策の提示ができるかもしれません。
企画段階からのご相談も喜んでお受けしております。海外サイトや多言語サイト制作のご提案にあたっては、早い段階からぜひお声がけいただければと思います。
多言語サイト制作や日本語サイトを英語サイトや中国語サイトに展開するようなケースはWEB制作会社様ではよくあるケースだと思います。
実際に翻訳言語を準備する際、ディレクターをはじめ制作担当者は、サイトに入っている日本語を抽出してExcelやWordなど別ファイルに用意し、翻訳会社に依頼をします。その後、返ってきた翻訳文をコピー&ペーストしながら、コードデータの入れ直しをする、というのが基本的な方法ではないでしょうか。
うっかり忘れがちなのは画像にはいっている文字。例えば日本語を英語に翻訳すると、文字数が倍以上の分量に膨らむのが一般的です。そうすると、大きくデザインが変わったり、画像につかっているデータも文字だけ変えるのではなく、画像デザインそのものの見直しや作り直しが必要になります。「完成間際になって画像で差し替える翻訳忘れが発覚した」という焦りのご依頼は度々です。
そして時々忘れてしまう問い合わせフォームの自動返信文面の翻訳。終わったと思った後に発覚して、追加翻訳を急ぎで対応した、そんな笑えない失敗をされた方もいるはずです。
こんな“うっかり”をスピーディーかつ柔軟にしてくれる翻訳パートナーがいてくれたらいいと思いませんか?フットワークのよい柔軟な翻訳パートナーがいるだけで、圧倒的な安心感と落ち着きを持つことができるはずです。
サイト制作のフローと翻訳、そして翻訳文をコードに反映させサイト完成させるまでのフローには、割愛できる部分がいろいろあります。当社は主に2つの面倒を削減できます。
<面倒削減その1>
他の翻訳会社では珍しいかもしれませんが、当社ではWEB制作会社さんと密接なパートナーシップを結ぶケースがしばしばあり、そのような場合、日本語サイト用のコードファイルをご提供いただき、その日本語を翻訳した外国語に変換しご納品するケースもあります。
また時には、WordPressの管理画面を共有いただき、管理画面から直接翻訳文を入力し、表示確認までまるごと対応する場合もあります。
このように、WEB制作会社様の制作スタッフの一員として翻訳および翻訳文の入力業務を合わせてお任せいただくことで、WEB制作会社の制作スタッフ様のご負担を大きく軽減させることができたりします。そして何よりスピーディーに仕上がります。
<面倒削減その2>
「翻訳文の入れ替え時に、挿入間違いをしてしまった!」そんなミスはよくあることです。ただし、日本人が多少は馴染みのある英語や中国語ならまだしも、韓国語やロシア語、アラビア語などは、知らない人にとっては全く判読できないのでミスの発見も至難の業。
私たちは、外国語サイトの納品前の翻訳チェックもお任せいただけます。ご提示した翻訳文が適切な場所に入っているか、改行位置がおかしくないか、そんな細やかなチェックをすることも可能です。
言語が分かるから、気づけなかったミスや違和感もしっかり発見することができます。外国語サイトの納品時にはぜひご活用いただきたいサービスです。
ビジネスで必要な文書の翻訳。多くの場合は、社内でも重要な情報やまだ世の中に出ていない情報、社外秘の情報なども含まれています。はじめて翻訳会社に依頼する方も、情報の取り扱いについては気になるところですよね。今回は、大切な情報を安心してご提供いただけるように山田翻訳事務所の情報管理体制についてお話します。
弊社は、お客様からお預かりする情報(電子・文書・図面)の管理には細心の注意を払っております。業務担当者には、機密保持規定を順守するよう徹底しており、重要書類やお客様から指定された書類のシュレッダー処理など、適切な書類管理・データ管理を行っています。
また、業務担当者(翻訳スタッフ、校正者、コーディネーター)とはすべて機密保持契約を結んでおり、お客様の大切な情報が、当該業務に携わる者以外の第三者への漏洩、流出を防止するため以下のような対策を講じ、徹底した情報保護管理を実施しております。
秘密保持契約とは、英語で「Non-Disclosure Agreement」と言います。その頭文字をとってNDAとも呼ばれます。大型プロジェクトにおいては、当社でもNDA(秘密保持契約)の締結を行っております。NDAが必要な場合は、ご遠慮なく山田翻訳事務所までご相談ください。
翻訳費用って、どうして会社によって高かったり安かったりするのかな?そう思われたことはありませんか?翻訳費用をインターネットで調べてみた方もいるかもしれませんが、同じ「日本語→英語」の翻訳であっても、ものすごく低額の翻訳金額を出している場合もあれば、だいぶ高額な金額を出している場合もあります。この値段の差って何なのでしょうか。今回は翻訳費用の値段についてお話します。翻訳費用の裏側をのぞいてみましょう。
翻訳ですが、最近では「機械翻訳」も出てきました。いろんな解釈はありますが、機械翻訳の場合、人の知恵や知識・判断がそこには介在しないので、当然「機械的」な翻訳になります。また人が翻訳する場合も、その分野に対しての知識や専門性が必要な場合、知識や専門性のない人が翻訳する文章と、知識や専門性があり経験豊富な人が翻訳する文章では、文章のクオリティーに大きな差が生まれます。
このように、「誰(何)」が翻訳するのか、という点で翻訳の値段は変わります。
日本語もそうですが、文章が苦手な人はどんなに頑張っても人に読んでもらえる文章は書けません。日常会話レベルの文章か、会社や国の正式文書としての文章かという点も必要な経験値が変わってきます。プロの翻訳者ではない人が翻訳する翻訳会社もあります。
知識や専門性がない方は、正しい情報を適切に表現することはできません。例えば契約書など法律に関する文書の場合は、法律文書に長けた翻訳者が対応すべきですし、IT・医療・技術系などの専門分野の文章の場合は専門用語がわかる翻訳者が対応すべきです。
翻訳の進め方によっても費用は変わります。翻訳は様々なものに活用されますので、それに付随する業務が沢山あります。あまり目に見えないのですが細かいところで見えない仕事があります。翻訳のついでに依頼できることがいろいろあるので、関連業務への対応を期待できるのであれば、費用は少し高くても結果的な価値に変えられない場合も出てきます。
<例1>社内の現地社員のチェック対応が大変。問い合わせへの回答サポート
翻訳を依頼すると、必ず現地社員のチェックが入るという会社も多くみられます。ただし、ここが悩ましいという声も度々お伺いします。翻訳は、専門性とスキルに見合った適切な翻訳スタッフが対応し納品するのですが、チェックする現地社員は専門誌もスキルもない、という場合です。チェックした上で帰ってきた質問に対して、問題があるかないかの最終判断が難しいのです。このような場合は、納品原稿に関して、社内からの質問や問い合わせに対しての回答を丁寧に返してくれる翻訳会社が必要です。翻訳文章を納品して終わり、となる場合は、費用は安いかもしれませんが、その後の対応に困ることも出てきます。
翻訳納品後、翻訳した文章がどのようなフローでチェックが進み、変更や質問などの要望がでてくるのかどうかを把握することも大切です。内容により、柔軟な対応をしてもらえる翻訳会社が必要か、後のフォローは不要なので納品だけしてもらえる翻訳会社で十分か判断できるでしょう。
<例2>パンフレットの修正は文字量に合わせたDTP調整も併せて対応
例えばパンフレットを日本語から英語にする場合。英語は日本語に比べると文字数が多く、同じレイアウトで表示すると、パンフレットからはみ出してしまいます。文字フォントを少し小さくしたり、もっと短い文字量で違う表現を選んだり、言葉とデザインを合わせて見ながらデザイン調整までしてしまうことも可能です。
特に見出し文章やキャッチコピーは、文字数が変わることでデザインを大きく変更する必要がでてくるなど悩ましい部分ですよね。デザインデータをそのままご提供いただくことで、イラストレーターやパワーポイントなどのソフト上で調整しながら翻訳してもらえたら助かる、そんな現場の声に合わせた柔軟対応ができる翻訳会社もあります。このような場合、翻訳費用にプラスαの価値が生まれます。
<例3>WEB制作会社様の業務を効率化する翻訳サービス
例えば、多言語サイトの翻訳が必要な場合、翻訳依頼用の文章の準備をして、翻訳済み文章を翻訳会社からもらった後、ホームページのコーディング担当のエンジニアがその翻訳文をホームページに当て込む作業が必要ですね。実は、このプロセス、山田翻訳事務所ならコードへの入力作業も代行することができます。WordPressなどのCMSツールを利用されている場合は、管理画面情報を共有いただき、文字部分だけ「日本語から英語」「日本語から中国語」などソースの変更をまるっと対応することも可能です。
結果的に翻訳会社に払う費用は増えるかもしれませんが、社内のコストをかなり抑えることができるので、業務効率・スピードアップにつながります。
翻訳は単に日本語を他の言語に変えたり、他の言語を日本の言語に変えたりするだけのものではありません。文化や価値観、表現方法など様々な違いを乗り越えて“伝わる”ように内容を変えるのが翻訳だと考えています。そこで、今回は翻訳を依頼いただくご担当者さまに役立つ翻訳依頼の準備と納期指定についてご紹介します。はじめて翻訳依頼を担当する方にも役立つよう、分かりやすくポイントを押さえてお届け致します。
翻訳文はどのような方に、何のために翻訳するものなのか、まずは「ターゲット」と「目的」をまとめておきましょう。プロの翻訳会社はお客様からいただいた文章を見るだけで、ある程度、どのような用途でどんな方に伝えたいものなのかは判断できますが、より正確かつ詳しい情報をいただく方が、翻訳担当者の選定や翻訳プランニングおよび適正なスケジューリングに役立ちます。また、翻訳依頼をする文章に関連する資料や参考情報などがあれば、それもご用意いただくとより的確な翻訳ワード選定や表現のクオリティーアップにつながります。
翻訳が必要になった場合には、極力早めに翻訳会社にまずは相談しましょう。そして、翻訳文に対して必要になる大体の所要時間を確認した上で、いつまでに翻訳文を提供すべきか、そのためにはいつまでに翻訳する文章の確定まで進めなければいけないか、逆算のタイムスケジュールをあらかじめ組んでおきましょう。社内での予算取りなどが必要な場合は、早めに見積もり金額を確認し、社内決済を取っておくようにしたいものです。
翻訳はパンフレットやホームページ、会議やイベントなど、様々な場面で活用されることから、納期が決まっていることが多いものです。特に山田翻訳事務所では、ご納品後のサポートをしっかりやるようにしており、ご納品した翻訳に関してのお問い合わせなどにも丁寧に対応しています。ぎりぎりの納期の場合、翻訳納品後から翻訳を活用されるまでの期間が限られていることで、納品後のフォローアップを行う時間がなかったり、お客様側でのチェック時間がなくなるなど、慌ただしくお客様負担が増えてしまったりというケースが発生します。
「とにかく早く」といった納期の提示はお互いの認識に齟齬が生まれます。翌日には必要なのか、金曜依頼で月曜朝には手元に欲しいのか、2~3日はかかるのか、人によって「早く」の認識はまちまちです。できるだけ早く納品してほしい場合には、どのような事情があるのか背景を伝えるのもよい方法です。状況や事情に適した判断で納期の提示をしてもらえるでしょう。
急ぎの場合も、まずは翻訳会社に相談しましょう。グローバルにプロの翻訳スタッフを抱えている山田翻訳事務所では、夜間の翻訳対応や、土日の翻訳対応も可能です。休暇前に翻訳文をお渡しいただければ、休暇明けには翻訳原稿がお手元にある、そんなことが実現します。またお電話もいつでも対応しておりますので、遅い時間や休日でも、ご遠慮なくご相談いただけます。スピード対応できるフットワークのよい翻訳会社を知っておくことも大切です。
納期の希望を翻訳会社に伝えるのも実は難しいポイントです。翻訳会社に相談するにあたっては、この3つに分けて納期を自分の中でまとめておくと、適切なアドバイスをうけながら納品期限を決めることができるでしょう。
・どうしても守らなければいけない納期(これ以上遅くなるとNG)
・できれば納品してもらえるといいな、という余裕のある納期(ベターな希望日)
・正式に依頼時期は確定していないが予想される依頼時期
また、翻訳納品後、翻訳文を確認する時間も必要になると思います。社内で納品された翻訳文の確認を行う場合は、そのスケジュールも考慮して納期をきめておきたいところですね。
8周年を記念してホームページをリニューアルしました。
当社の取り組みについて詳しくご説明させていただいておりますので、ぜひご活用ください。
今後ともご愛顧の程、宜しくお願い致します。